アジア文化経済振興院 理事長 姜星財

▲ アジア文化経済振興院 理事長 姜星財
▲ アジア文化経済振興院 理事長 姜星財

日韓両国が迎える21世紀の新しい関係は、冷戦時代の極端な両極化や脱冷戦時期の多極化ではなく、複合ネットワーク構築の時代である。従って、両国間の緊密な協力関係の構築は、従来の日米韓関係を強化するだけでなく、日中韓朝の友好協力関係と対立したり矛盾しない方向で模索されなければならない。

現在、日韓関係は「シーシュポス(Sisyphus)の神話」に比喩される。シーシュポスが山に岩を上げるが、転がり落ちてくるように日韓関係も信頼を築いたが、何度も崩れた。従って、日韓関係の発展は両国政府の努力だけでは難しい。日韓政府間の外交的解決が難しい時、民間レベルの公共外交(public relations)は最も強力な代案になり得る。新年に入って日韓両国は、コロナ感染症の再拡散で深刻な困難に直面している。特に、昨年開かれる予定であった東京オリンピックの開催は1年延期され、今年7月に開幕される。もちろん少なからぬ難題にも筆者は成功裏に東京オリンピックが開催されると確信する。

今回の東京オリンピックは日本で初めてのオリンピックではない。およそ半世紀以上経った1964年 第18回 夏季オリンピックは歴史上初めてアジアで開催された大会であった。東京オリンピックは、日本の経済復興とアジア文化の素晴らしさを広く知らしめた快挙であろう。

これに対して筆者は自然に日韓関係の雪解けムードを頂点に至らせた日韓共同ワールドカップ開催を思い出しながら回想にふけった。2002FIFAワールドカップは17回目のFIFAワールドカップ大会で、2002531日から630日まで韓国と日本で開かれた。同大会はアジアで開かれた初のFIFAワールドカップ大会であり、ヨーロッパとアメリカ以外で開かれた初の大会だった。当時、韓国の故 金大中大統領は「日韓共同ワールドカップ開催が世界の平和と人類和合の新時代が、日韓両国間の友好親善の21世紀が開かれることを祈願する」と述べた。

 

今や筆者の視線は韓国と日本の冬季五輪に視線が移される。2018210日、第23回 韓国平昌 冬季五輪開幕式で、安倍首相と北朝鮮の金正恩氏の分身、金汝貞 労働党中央委 第1副部長が突然遭遇したのは、驚天動地の大事件だった。北朝鮮の核問題で、日米韓の関係が最悪に高まった状態で、特に北朝鮮の最首脳級が出席したことは、平昌冬季五輪の成功の保証手形に相違なかった。
 

現在、韓国と北朝鮮との関係は冬季の酷寒期以上でもそれ以下でもない。日本も北朝鮮との関係で良い方向に進むには多くの懸案が山積していることは周知の事実だ。筆者は 第32回 東京夏季オリンピックに北朝鮮の最たる指導者が出席し新冷戦が終息し東アジア平和共存構築の導火線となる夢の現実化を描いてみる。菅首相と文在寅大統領と金正恩 最高指導者が手を取り合う、このような未曾有の大事件が劇的に可能になるには、日本は北朝鮮との関係改善に先制的に乗り出さなければならない。北朝鮮関係に大きな障害だった対北朝鮮強硬策を柔軟にしつつ、諸般の懸案解決に前向きでなければならない。韓国はもとよりアメリカのバイデン政権も全面的に協力することだろう。

ここに加えれば、韓国と日本が第三国に所在する韓国文化院と日本文化院、留学生を通して両国間の伝統及び先進文化を世界に広める必要がある。さらに日韓の知識と文化を共有するために「日韓共同の歴史文化博物館」の建設も適切だと思う。

国家間の関係とは実利中心であり、共存共栄の原則と理屈で運営されるのが正常なので、現在の日韓関係は正常ではない。日韓両国がまるでEU(欧州国家連合)のように、国際競争に乗り出せば、政治·経済的に世界最強の民主先進国になるだろう。世界のどこにも日韓両国のようにこのような天恵的条件を備えた国はない。

日韓が極端に対立すれば、日本だけが被害を受けるのではなく、韓国も困難になる恐れがある。これを通じて相互倫理的共感を形成することができれば、硬直した日韓日関係も解放ムードに変えることができる。さらに日韓両国は米中対立を緩和する一方、アジアと太平洋の架橋の役割を担っていかなければならない。当然、両国民間レベルで、より多くのコミュニケーションと交流、協力がなされなければならない。

 

저작권자 © 아시아씨이뉴스 무단전재 및 재배포 금지